自分の両親や祖父母がなくなった場合には、自分よりもはるかに年齢の高い人から香典をいただくことにもなるでしょう。親戚や知っている人であればまだ良いかもしれませんが、面識のない人であった場合には、どのような香典返しを選べば良いのか分からなくなってしまうことでしょう。年配の方や高齢者といっても、現在の団塊世代の人たちは非常に心身ともに若く元気です。スマートフォンやパソコン、タブレットなどを使いこなせる人も多くいるのが実情です。
近年では年配の方に対して香典返しについて配慮するのではなく、若い人たちと同じようにマナーを守って行うことで、それほど気にする必要はなくなってきています。とはいえ高齢の方に対して香典返しを贈る場合には様々な注意点を把握しておく必要があります。高齢の方の場合には1人で暮らしている人や、高齢の夫婦2人で暮らしているケースもあるでしょう。場合によっては息子夫婦などと同居していたり、二世帯住宅で住んでいるなど様々です。
一人暮らしや夫婦だけで済んでいるのであれば、同じものばかりの詰め合わせ、同じ種類の調味料などを香典返しに選ぶと、なかなか消費するのが難しくなってしまいます。このような場合には少しずつ様々な種類の詰め合わせをお返しに選ぶと喜ばれます。高齢の人の場合には、昔からの習わしを気にする人も多いため、マナーには特に注意が必要です。近年ではのし紙をつけることなく仏事包装のみであったり、挨拶状も簡単な略式のカードタイプになっているものも多いですが、高齢者の場合には特に風習やマナーを気にするため、きちんとのし紙は挨拶状等を添えるべきです。